2022 年 21 巻 1 号 p. 10-14
頸部片側に近接して多発する基底細胞癌の 2 例を経験した。 2 例とも in-transit 転移を伴う悪性黒色腫を疑われて紹介受診した。 1 例目は術前に悪性黒色腫との鑑別ができず,全病変を一塊として切除後に基底細胞癌と判明した。 2 例目は表在型の病変もあったことから,初診時に基底細胞癌と診断することができた。in-transit 転移を伴う悪性黒色腫との鑑別を要する疾患として,近接して多発する基底細胞癌を認識する必要があると考えた。 (皮膚の科学,21 : 10-14, 2022)