皮膚の科学
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症例
腸管の生検により診断をし得たアレルギー性肉芽腫性血管炎の1例
浅野 幸恵古市 恵乗杉 理日野 孝之清水 忠道
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2006 年 5 巻 2 号 p. 121-124

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抄録
51歳,男性。1年前より気管支喘息に罹患し加療中である。初診の20日前より左下肢に紅斑,浮腫,腫脹,水疱が出現したため当科を受診した。その後,両下肢,腹部に紫斑,小丘疹を混在した多彩な皮膚病変を生じ,発熱も伴うようになった。末梢血好酸球の増多,血清IgE値の上昇を認め,下部消化管内視鏡生検にて血管外肉芽腫の所見が得られたためアレルギー性肉芽腫性血管炎と診断した。
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© 2006 日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会
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