健常者の両足に装具を装着し,その下に靴を履かせた木製足部をしっかり固定して,歩行計側室を歩行させた.歩行データから関節モーメントなどを計算して,下腿部から足部に流れるパワーを計算した.この値から足部の力学的エネルギーの時間微分を減算することで足部に注入されるパワーを計算し,これを時間積分してエネルギーとした.靴を履かせずに木製足部をむき出しにして歩いた状態の値を基準値として減算することで靴の踵で吸収されるエネルギーを求めた.運動靴ではケーデンス60-126で約10ジュールのエネルギー吸収量を得た.