バイオメカニズム学会誌
Print ISSN : 0285-0885
解説
バイオメカニズム教育の現状:教える側の立場(<特集>工学系におけるバイオメカニズム教育)
林 豊彦
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2002 年 26 巻 2 号 p. 72-76

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抄録

本解説論文は,生体医工学と支援工学を専門とする工学部学科における「バイオメカニズム教育」の現状について述べたものである.バイオメカニズムは生物学,医学,工学など多岐の分野にまたがる学際領域であるため,多くの関連分野が存在する.生体医工学,生体情報工学,人間工学,支援工学はその代表例.バイオメカニズム教育の現状を明らかにするために,代表的な4つの学部学科における関連する講義科目について調べた.その結果,専門が比較的近いにも関わらず,開講科目は互いに異なっていたが,各学科の教育理念・目標にはよく適合していた.バイオメカニズム教育は多様であり,専門分野に応じた柔軟なカリキュラム編成が必要と言えよう.

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© 2002 バイオメカニズム学会
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