抄録
指タップ検査を代表とした上肢の運動機能の解析は精神神経疾患における重症度や日常生活動作の評価のみならず,健常者を対象としたbrain mappingなどの脳科学の主要な項目であり,これまでfMRI(functional magnetic resonance imaging)やPET(positron emission tomography)を使った画像解析や各種装置を使った動作解析によって盛んに定量化が行われてきた.我々は大阪大学臨床医工学融合研究・教育センターを基軸とした医工連携プロジェクトのもと,大阪大学で独自に開発した加速度センサ型指タップ解析装置と,日立製作所中央研究所,広島大学工学部との共同研究により開発した磁気センサ型指タップ解析装置の2種類の装置を用いて,動作解析学的観点からパーキンソン病における指タップ運動の計測および定量化を行い,診断支援機器としての臨床的有用性について検討した.