抄録
視覚障害者は目が見えない,見えにくい人達である.視覚障害があっても晴眼者による支援や簡単な用具の活用,ルールの工夫等によって,多彩なスポーツ活動を行っている.スポーツの実践および指導や支援場面においては,視覚以外の聴覚,触覚などを駆使した情報提供が行われているが,視覚情報を全て保障するのは困難で課題も多い.スポーツ活動の支援技術の開発も試みられているが,まだ実用化には至っていない.様々な研究分野が連携して,視覚障害者のスポーツにおける支援機器開発およびそれらを活用したスポーツ指導や支援法の発展が望まれる.