2014 年 38 巻 2 号 p. 123-128
障がい者アスリートの競技技術の研究開発と科学的トレーニングについて,1996 年パラリンピックアトランタ大会以降,選手および競技団体が中心となり,如何に競技力の向上を行うかを研究しており,その取り組みを報告する.競技者として何が必要で大切か,この問題を多くの指導者や選手が常に考えている.最近のスポーツ界では,どうしても用具や戦術に目が行ってしまいがちである.過去の世界レベルの選手が実証してきたように「練習量の確保」が出来てこそ,安定した競技生活が送れることはいうまでもない.如何に競技力を向上させるか,その技術解析と方法について,私たちが行ってきた現場での評価測定を紹介する.