抄録
これまで従来型の節水シャワーの多くは,使用水量は少ないが快適性も低かった.本報では使用水量は少ないが快適性の高い,新しい節水シャワーの開発に取り組んだ.快適性を高める流量以外の要因を検討するため,「快適性の高い」状態をシャワーの感覚で記述する試みを行った.その結果,快適性の高いシャワーは適度な「刺激感」と高い「量感」を持つことが示唆された.さらにシャワーから吐水される水の物理量を計測し,関連付けて整理したところ,シャワー粒径を増大させ,適度なシャワー流速とすることで快適性が高まることが示唆された.この結果を基に,シャワーから吐水される水に空気を含ませるエジェクタ機構を用いて,大粒の水滴をシャワー状に吐出するシャワーの開発を行った.こうして開発されたエアインシャワーは快適性の高い節水型シャワーとして評価された.