バイオメカニズム学会誌
Print ISSN : 0285-0885
解説
XR(VR・AR・MR) によるテレイグジスタンス・超臨場感コミュニケーションと遠隔医療・手術シミュレーション・トレーニング
杉本 真樹谷口 直嗣新城 健一
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2019 年 43 巻 1 号 p. 35-40

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抄録

医療分野におけるXR(VR・AR・MR)は,双方向性や臨場感を向上したテレイグジスタンス,テレプレゼンス,超臨場感コミュニケーションなどと共に,遠隔医療・手術シミュレーション・トレーニングにも活用されている.モーションセンサやVR 端末も低価格化され,暗黙知であった医療手技が,遠隔地や仮想空間で共有されている.動作や認知行動までも構造化データとなり,集積されたビッグデータの効率的な活用が期待されている.遠隔医療も医師- 医師間から医師- 患者間へと拡大し,医療業界と一般社会の閉鎖的な境界がさらに解放されていき,社会が医療を担う時代の到来が期待されている.

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© 2019 バイオメカニズム学会
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