バイオメカニズム学会誌
Print ISSN : 0285-0885
43 巻 , 1 号
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解説
研究
  • 浅尾 章彦, 青木 優弥, 能村 友紀, 澁谷 顕一
    2019 年 43 巻 1 号 p. 41-45
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/03/07
    ジャーナル フリー
    本研究は,健常者に対する反復末梢性磁気刺激においてクリック音が体性感覚刺激の検出に及ぼす影響を明らかにする ことを目的とした.健常成人被験者22 名に対して,反復末梢性磁気刺激を感じた際に反応する体性感覚刺激検出課題を行った.実験は,聴覚刺激ありと聴覚刺激なしの2 条件を行った.反復末梢性磁気刺激は,刺激周波数10 Hz,刺激時間2 秒間,刺激強度は感覚閾値の0.6 ~ 1.4 倍とし,計90 回を恒常法にて実施した.各被験者の反応から刺激強度と検出率の関係を示すための心理測定関数を算出した.結果,聴覚刺激あり条件の検出閾値は聴覚刺激なし条件と比較して低かった.本研究から,健常者に対する反復末梢性磁気刺激においてクリック音が体性感覚刺激の知覚を促通する可能性が示唆された.
  • 今戸 啓二, 大津 健史
    2019 年 43 巻 1 号 p. 47-54
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/03/07
    ジャーナル フリー
    自立歩行可能な多くの高齢者に使われているシルバーカーは,僅かな段差でも乗り越え難い問題があり,無理に乗り越 えようとして,転倒・怪我に至る危険性がある.本論文は,シルバーカーの段差対策用に考案した後付け車輪とリンク機構を用いた段差乗り越え機構について報告する.またシルバーカーが段差を乗り越え難い理由について考察し,乗り越え可・不可の観点から求めた段差高さと前輪径の関係についても報告する.段差と前輪間の接触力成分の評価には,簡単なL字型梁を用い,理論的乗り越え可・不可条件は,実験結果とほぼ一致することを確認した.
  • 相原 茂, 武智 あかね, 池内 秀隆, 後藤 保広, 松野 奈帆, 池田 喜一, 徳丸 聖久, 酒井 良磨
    2018 年 43 巻 1 号 p. 55-60
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/03/07
    ジャーナル フリー
    重い障害を持つ児童は,自ら動く・移動することが難しいため,その経験が乏しくなりやすい.自らの意思で動く経験は,周囲の環境への興味・意欲の向上に役立ち,社会性や関心が育っていく過程で重要である.歩行器電動化装置「B-GO」は,重度障害児が自発的に移動するために歩行器や車いすを牽引するために開発された.本稿では,装置の概要と開発組織,背景について説明し,装置の評価と今後の課題などについてまとめた.開発にあたっては,別府発達医療センターを中心に開発メーカーおよび産学官のプロジェクトチームからなるワーキンググループが組織された.臨床使用で試作機を複数の障害児に使用してもらい,外界への興味が高まったと考えられる結果を得た.最終的な製品は350 mm× 300 mmで,質量は約9 kg となった.
報告
ショートペーパー
  • 塩谷 真帆, 渡邉 高志
    2019 年 43 巻 1 号 p. 67-70
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/03/07
    ジャーナル フリー
    Hemiplegic patients sometimes show three-dimensional abnormal movements during gait. This study focused on detecting abnormal gait movements of hemiplegic subjects with an inertial sensor. First, the estimation accuracy of the three-dimensional vector calculated from signals measured with the inertial sensor was evaluated using a metallic structure. As a result, adequate estimation accuracy was obtained. Then, using the estimated vector, the three-dimensional thigh movements of four hemiplegic subjects were compared with those of 12 healthy subjects. The average values of the range of vector components in the lateral direction of the three hemiplegic subjects were larger than those of healthy subjects. This suggests the circumduction movement of hemiplegic subjects. Therefore, the estimated thigh vector from inertial sensor signals is considered useful for detecting three-dimensional abnormality during hemiplegic gait. Further studies are required to develop a practical evaluation index.
正誤表
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