抄録
近年,より高度な医療機器の研究開発が活発化している.以前から洗練された技術シーズに基づいた研究がアカデミア
を中心に行われているが,特に治療機器である場合,そのまま上市に繋がる事例は少ない.その理由として,医療機器開発を行うために必要な医学的な知識や法規制等,社会的な側面での特性があり,アカデミア研究者だけではそれらを解決することが難しいことが挙げられる.我々は,医学・工学を軸とした多分野を連携・横断する感覚を研ぎ澄まし,社会実装に必要な知識や解決法を探るネットワーク拠点を作ることで,より高度化された医療の実現を目指している.本稿では,我々が医工連携教育として行っている(1)バイオメディカルカリキュラム(BMC),(2)日本医療研究開発機構(AMED)「次世代医療機器拠点事業」,(3)大学院による医療機器レギュラトリーサイエンスを含めた実践的教育について,それぞれを紹介する.