バイオメカニズム学会誌
Print ISSN : 0285-0885
研究
傾斜板の角度が足部・足関節の骨挙動に及ぼす影響
福田 有紗丸山 将史白木 仁
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2021 年 45 巻 3 号 p. 158-163

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抄録

本研究の目的は,立位撮影機能搭載型 MRIを用いて,足関節外反位荷重時に足部・足関節において生じる骨挙動について明らかにすることである.対象は,健常成人男性 13名とした.対象者の右足部を,平面板, 10 deg傾斜板, 20 deg傾斜板の 3条件にて,立位撮影機能搭載型 MRI(G-scan brio 0.25T(E-saote社))を使用して撮像した.得られた MRI画像から,後足部アライメント,距骨・舟状骨の最下点の高さおよび内側点を測定した.本研究の結果,傾斜板における足関節外反位での立位荷重時には,後足部の外反,距骨および舟状骨の内側方向への移動が生じる一方で,傾斜角度の増大により,後足部の外反および距骨,舟状骨の内側方向への移動は制限されることが明らかとなった.

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