バイオメカニズム学会誌
Print ISSN : 0285-0885
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シルエット見守りセンサの開発
吉村 真人
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2022 年 46 巻 3 号 p. 161-165

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抄録
増々進展する少子高齢化によって介護現場の労働力不足という深刻な課題に真正面から解決に取り組み,当社は介護施設向け見守り介護ロボットとして「シルエット見守りセンサ」を開発した.2014 年(今から 8 年前)に掲げた私たちの目標は「介護ロボットの普及」であった.当時は介護ロボットという言葉が生まれたばかりで認知度はゼロであったが,そのような状況下にて経済産業省が主導された「ロボット介護機器開発・導入促進事業」という事業が私たちの目標を「単なる見守りセンサの開発・製造・販売」から「介護ロボットの普及」へと変えていただいた.当社はセキュリティ機器開発のメーカーとして 50 年以上の歴史がある会社である.そんなまったくの畑違いの当社が,どういった経緯で介護ロボットを開発しようと考えたのか.単なる機器紹介ではなく,開発メーカーの視点で開発コンセプトや機器の仕様をどのように考えて,実現に至ったのかを紹介させていただく.
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© 2022 バイオメカニズム学会
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