抄録
高齢者にとってより安全な生活環境や製品を実現するためには,身体機能や認知機が低下した高齢者の日々の製品使用挙動に適した生活システムを開発する必要がある.これらの課題を解決するためには,実験室のような管理された環境のみならず,様々な身体・認知機能を持つ高齢者が実際の生活環境の中でどのように製品を使用しているかを,「あるがまま」に定量的に把握することが必要である.日常空間内において生活者の行動をあるがままに自然に計測する上で,近年盛んに研究されているマーカレスモーションキャプチャシステムが有用である.本稿では日常行動のアンビエントセンシングに基づく高齢者を対象とした日常生活空間における立ち上がり時の製品使用挙動および階段昇降動作の特徴抽出と比較に基づくフレイル評価を目指した研究について紹介する.