バイオメカニズム学会誌
Print ISSN : 0285-0885
解説
奥行き視覚における輻輳・開散眼球運動の動的特性
吉村 悠成小野 誠司
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2024 年 48 巻 1 号 p. 9-14

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抄録
ヒトを含む比較的大型の霊長類は両眼視機能が発達していることから,他の動物種と比較して視覚的な奥行きや距離の認知を含む高い空間認知能力を有している.特に3 次元空間を移動する物体の視覚情報の獲得には,奥行きの情報が不可欠であり,奥行き情報を視覚的に獲得する手がかりの一つとして,輻輳・開散眼球運動がある.輻輳・開散眼球運動は,両眼が反対方向に動く非共同性の眼球運動であり,視標を両眼の中心窩で捉え,両眼単一視を可能にする機能を持つため,奥行きの視覚情報獲得において非常に重要な役割を果たしている.本稿では,輻輳・開散眼球運動に着目し,基本的な動的特性,発達や加齢による影響およびアスリートの特性について解説する.
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© 2024 バイオメカニズム学会
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