抄録
大学生は生活を送る中で,学業や人間関係,就職活動などの様々な問題に直面し,ストレスや不安を抱えることになる.
これらが長期化するとメンタルヘルスの悪化や人間関係を避ける「ひきこもり」を招く恐れがあるため,問題を抱える学生の早期検知が重要である.近年,スマートフォンやウェアラブルデバイスなどのセンシング技術を活用した生活モニタリングが注目されており,心理的・生理的データを基にメンタルヘルス状態を推定する研究が進んでいる.本稿では,これらの一般的な技術動向を概説した上で,筆者が取り組んできた大学生の生活モニタリングに関する具体的な研究事例を紹介する.