自由論題
「市場有用性ある技術」と営業利益率の関係：日本の大手電気機器産業を事例とした実証研究
2010 年 44 巻 2 号 p. 73-87
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2010 年 44 巻 2 号 p. 73-87
本稿では，研究開発の成果である「市場有用性ある技術」が営業利益率に与える効果を実証的に分析した．日本の電気機器産業大手9社のパネルデータを用いた分析の結果，登録特許が6年以内で権利放棄される割合（登録特許消滅率）が高いほど，営業利益率が低くなっていることが示された．この結果は，日本の電気機器産業の低収益性改善に示唆を与える．
