島根県立中央病院医学雑誌
Online ISSN : 2435-0710
Print ISSN : 0289-5455
症例報告
PET-CTで高度のFDG集積を示した肛門腺由来肛門管癌の一例
前本 遼佐藤 総太伊藤 拓馬三原 開人海野 陽資佐々木 将貴服部 晋明岩﨑 純治金澤 旭宣大沼 秀行
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キーワード: 肛門管癌, 粘液癌, PET-CT
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2025 年 49 巻 p. 35-41

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抄録
症例は60歳代の男性.3日前からの発熱と肛門痛で当院へ紹介.9時方向の殿部に発赤・硬結を認めたが,排膿はなかった.血液検査では炎症反応の上昇を認め,腹部造影CT検査で高位の肛門周囲膿瘍と診断し,入院した.CTガイド下ドレナージを行い,膿汁を排液した.ドレナージ後速やかに改善し,7日目にチューブを抜去し退院となった.退院後,殿部右側に波動を伴う硬結を認め,一部が自壊し排膿した.自壊部からドレーンを挿入し経過を見ていたが,ドレーン刺入部に腫瘤形成を認め,生検で粘液腺癌の診断となった.PET-CTでは腫瘤内に高度のFDGの集積を示したが,遠隔病変はなかった.肛門管癌の診断で腹腔鏡下直腸切断術を施行した.病理所見で,直腸から肛門管に全周性の110×90mmの狭窄性腫瘤を認め,組織学的には粘膜下に粘液産生性腺癌の浸潤を認め,肛門腺由来肛門管癌pT4, N0, V1a, Ly1a, BD1, Stage IIと診断した.術後補助化学療法を行い,術後1年の経過で再発は認めていない.
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