プロジェクトマネジメント学会研究発表大会予稿集
2000年度秋季
会議情報

3-10 問題管理の実践的なプロジェクト管理事例 : 統合プロジェクト管理ツールを用いて
福田 祥久
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会議録・要旨集 オープンアクセス

p. 151-156

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抄録

プロジェクトを成功裡にサービス・インまで導くためには, プロジェクト開始時に緻密に練られたプロジェクト計画に基づき, 各局面において管理を厳密に実施し, 発生している問題や発生が予測される問題に対して迅速にアクションを策定し, 実施, 解決していく必要がある. いかに問題が小さなうちに問題を問題として認識して解決していくことが, 地道なことであるが成功への大きな鍵となる. このためには, PM以下の管理者が常に最新のプロジェクト状況をタイムリーかつ正確な情報を基に把握していなければならない. また, 把握するためには有用なプロジェクト管理としての仕掛けが必要となる. 実践的な管理技法と仕掛けであるPMISについては, 当学会の2000年度春期研究発表大会で「グループウェアによる実践的な管理技法」として統合プロジェクト管理ツールCPMT (CPMT:Consolidated Project Management Tools)を用いたプロジェクト管理技法について発表した. 本論文では春季大会の発表論文の続編として, 問題管理の適用事例について述べる. この仕組みへはIBMだけではなく, お客様, 協力会社にも参画してもらい, 共通認識を持つためのコミュニケーション・ツールの位置付けを含め実践的かつ効果的なPMISとして活用している. これから, 初めてプロジェクト管理を経験される方や, 既にPMとして活躍されている方で則に役立つ問題管理技法とPMISを探している方へ最適な解決策を示すものである.

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© 2000 プロジェクトマネジメント学会
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