抄録
本研究は,グローバル企業で利用されるビジネス系,受注ソフトウェアの開発におけるオフショアリング先の適正を評価することを目的とする.まず,現在行われているオフショアリングの分析と,専門家へのインタビュー調査を行い,「オフショアリング成功度モデル」を開発し,係数を決定するためコンジョイント分析を実施した.次に,コミュニケーション頻度を地理・時差の要因と仮定して,「オフショアリング国評価モデル」を開発した.アジア,欧州,アメリカの利用拠点に対して,オフショアリング先として,フィリピン,インド,エジプトの3ヵ国を提案した.