抄録
レーザー加熱ダイヤモンドアンビルセルと水素を含まない出発物質(テトラシアノエチレン、C6N4)を用いて、50 GPa 超の圧力領域で加熱を行うことにより、新たな立方晶の窒化炭素相を合成することに成功した。合成された立方晶窒化炭素は、常温常圧に減圧回収が可能であり、大気圧下では a = 3.5124(2) Å の格子定数を有することが分かった。回折パターンの類似性から同相はダイヤモンドに近い結晶構造を持つと考えられ、またダイヤモンドに匹敵する極めて高い体積弾性率を有することが明らかとなった。