Li 空気2次電池(LAB: Lithium-Air Battery)の大容量放電後の正極に対して、正反応生成物である Li
2O
2 を O K-edge NIXS (NIXS: Nonresonant Inelastic X-ray Scattering) を用いて検知できることを初めて示した。一方、硬X線プローブ光によるダメージ抑制のため、X線ドーズ量は 10
16 photons/mm
2 台に抑えることが必要であることもわかった。LAB の放電反応で生成された Li
2O
2 以外の化学状態の検知も可能で、本手法は大容量放電の終盤、もしくは引き続く充電初期の正極反応生成物の
in-situ 分析に適用しうると考えられる。
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