抄録
我国において固形抗生物質をガラス容器以外の容器に初めて充填した注射用キット製品の医療上の有用性を、既存のガラス容器に入った製品(キット製品を含む)と比較検討した。試験に供した新しいキット製品は2室よりなり、 1室に抗生物質Cefazolin Sodiumが充填され、もう1室にはその溶解液である生理食塩液100mlが充填されている。新キット製品と既存のキット製品を含めた抗生物質がガラス瓶に入った製品との比較試験を①溶解調製使用時の印象に基づいた利便性、②溶解調製時間の測定、③保管貯蔵容積の3点について、北里大学東病院に勤務する看護婦と薬剤師を対象として行った。ガラス瓶入り抗生物質とポリオレフィン製輸液バッグに入った溶解液が組み合わされた市販キット品に比較して、新キット製品は利便性で非常に高い評価を得、溶解調製時間並びに保管貯蔵容積でも約30%の削減効果を認めた。