2014 年 3 巻 p. 63-68
【目的】看護師と理学療法士が連携して、人工股関節及び人工骨頭置換術後の生活指導を行い、看護師、理学療法士の変化から課題を明らかにする。【方法】看護師と理学療法士が連携して脱臼予防の生活指導を行う機会を創りだし、計画、行動、評価を繰り返すアクションリサーチを実施した。この過程における看護師、理学療法士の意識や行動の変化について記述的分析を行った。【結果】他職種と協力して生活指導を行うことで、脱臼予防の関心が高まり、統一した基準で、患者のADLを評価し、情報共有をするための基盤ができた。また、他職種の業務の進め方や情報交換の方法に違いがあり、職種間の調整において課題があることが明らかになった。【結論】患者に適切な生活指導を行うためには、単に他職種との情報の共有だけでなく、連携し協働するプロセスが重要である。