抄録
本論文では、山形大学の計算センターが、インターネットの発展とともに歩んできた歴史を述べる。それは、繋ぐことから始まった。繋げるようになると、ルータの故障対応、サーバの構築、ソフトウェアの日本語化を進めた。2000年頃になると、家庭にもインターネットが広まり、ファイアーウォールによるセキュリティ対策を実施した。2005年には、ユーザアカウントの肥大化を抑えるためにシングルサインオンが導入され、フィッシング詐欺を避けるために電子証明書を導入した。東日本大震災では、通信回線の脆弱性を浮き彫りになり、後に通信回線や電源を冗長化した。2019年には、世界的に感染が拡大続けているCOVID-19の感染拡大を防ぐため、無線LANの増強やウェブ会議ツール、仮想デスクトップやVPNの利用を支援した。40年が経過しても、何も変わっていない。いかに、利用者を計算センターのサービスに接続させ、円滑な教育環境を提供するかに尽きるようである。