2010 年 23 巻 1 号 p. 87-96
21名の睡眠時無呼吸低呼吸症候群を含むいびき・睡眠時呼吸障害の患者30名を非選択的に低温高周波 (coblarion®) を用いる口蓋垂軟口蓋咽頭形成術 (cobUPPP) を施行した. 手術3ヶ月後に簡易PSG, Epworth sleepiness scale (ESS), SF36v2によるQOLを評価した.
AHI, AI, ODI, 全検査時間内のSpO2<90%の占める割合, 最低SpO2 を有意に改善した.
ESSを有意に改善し, いびき (VAS) の改善効果を示した. 術後の疼痛は軽度で嚥下時痛があったが, 仕事を妨げる程ではなかった. Sleep apnea hypopnea syndrome (OSAHS) に対する効果判定は簡易PSG, ESS, QOLによる独自に作成したスクリーニングのための基準により判定した. OSAHSの重症に対する著効は2/10, 有効は6/10, 中等症に対する著効は3/6, 有効は3/6, 軽症に対する有効は4/5であった.