都立広尾病院耳鼻咽喉科 日本大学医学部耳鼻咽喉・頭頸部外科学分野
日本大学医学部耳鼻咽喉・頭頸部外科学分野
2018 年 31 巻 1 号 p. 113-117
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
我々は,口腔の諸症状に加えて唾液の分泌低下を伴った34症例に対し塩酸ピロカルピンの投与を行い,自覚症状,他覚所見を経時的に検討した.その結果,自覚症状では口内乾燥感,唾液粘稠感,食事がしみる,味覚低下,異常味覚で有意な改善を認め,他覚所見では乾燥,泡状唾液,発赤,唾液分泌量,味覚検査で有意な改善が認められた.口腔乾燥症に伴う諸症状に対して塩酸ピロカルピンの内服は有効であると考えられた.
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら