1998 年 10 巻 2 号 p. 201-206
UPPPの長期成績と手術適応を検討するため, アンケート調査と終夜睡眠検査を行った.対象は術後2年以上経過したOSAS患者で, その閉塞部位が上中咽頭境界部と確認された患者である.
その結果, 26名のアンケート調査では約30%, 11名のPSG検査では約45%に, 術後長期の時点で無呼吸の増悪が確認された.その原因は術前以上に増加した体重にあった.
PSG施行患者の内, 10名の患者で術前のセファロメトリー解析を行った.その結果, 術後長期に無呼吸増悪を起こした患者では, そうでない患者と比べてより著しい気道狭窄のあることが証明された.