口腔・咽頭科
Online ISSN : 1884-4316
Print ISSN : 0917-5105
ISSN-L : 0917-5105
睡眠時無呼吸症候群に対するUPPPの適応と長期成績
垣鍔 典也藤原 裕樹愛宕 利英貞岡 達也金井 龍一北原 民雄
著者情報
ジャーナル フリー

1998 年 10 巻 2 号 p. 201-206

詳細
抄録

UPPPの長期成績と手術適応を検討するため, アンケート調査と終夜睡眠検査を行った.対象は術後2年以上経過したOSAS患者で, その閉塞部位が上中咽頭境界部と確認された患者である.
その結果, 26名のアンケート調査では約30%, 11名のPSG検査では約45%に, 術後長期の時点で無呼吸の増悪が確認された.その原因は術前以上に増加した体重にあった.
PSG施行患者の内, 10名の患者で術前のセファロメトリー解析を行った.その結果, 術後長期に無呼吸増悪を起こした患者では, そうでない患者と比べてより著しい気道狭窄のあることが証明された.

著者関連情報
© 日本口腔・咽頭科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top