口腔・咽頭科
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口峡閉塞型無呼吸に対するUPPPの適応
田中 文顕定永 恭明鮫島 靖浩石川 障
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1995 年 7 巻 2 号 p. 205-210

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抄録

睡眠時無呼吸, いびきに対する外科的治療では, その適応を決定する際に障害部位の診断が大変重要である.我々は睡眠時呼吸障害患者25例に対し経鼻的内視鏡下薬物睡眠検査にて術式の選択および治療効果の診断を行った.このうち18例を口峡閉塞型無呼吸と診断しUPPP: Uvulopalatopharyngoplastyをおこなったところ軟口蓋が障害の中心となり咽頭後壁とくっつくようにして閉塞をおこすタイプ (前後型) と比較して, 咽頭後壁が障害部位となっているタイプ (左右型) でのUPPPによる改善度が低かった.左右型にはUPPPに加え咽頭後側壁の処理を行うことで治療成績が改善した.

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