日本水産学会誌
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実験池においてキャッチアンドリリースされたイワナ, ヤマメの生残と成長
土居 隆秀中村 智幸横田 賢史丸山 隆渡邊 精一野口 拓史佐野 祐介藤田 知文
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2004 年 70 巻 5 号 p. 706-713

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抄録

イワナ・ヤマメ養殖魚の小型魚と大型魚の釣獲放流後の死亡率と成長を実験池において調査した。餌釣り, 毛鈎釣りともに, 口腔にかかった鈎を除去した場合, いずれの魚種においても死亡率は低かった。餌釣りで口腔より奥にかかった鈎を除去した場合, イワナ小型魚とヤマメ大型魚では死亡率は高かった。口腔にかかった毛鈎を残留させた場合, イワナ大型魚では死亡率は高かった。死亡のほとんどが釣獲放流後14日以内に観察された。釣獲方法, 鈎がかりの部位, 鈎の処理方法は成長と肥満度に影響しなかった。

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© 2004 公益社団法人 日本水産学会
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