日本水産学会誌
Online ISSN : 1349-998X
Print ISSN : 0021-5392
ISSN-L : 0021-5392
報文
一次元養殖場分布モデルによる伝染病リスク評価
横田 賢史渡邊 精一
著者情報
ジャーナル フリー

2004 年 70 巻 6 号 p. 889-895

詳細
抄録

一次元の養殖場分布モデルを用いてシミュレーションにより養殖場における伝染病の伝播を再現しリスク評価を行った。養殖場間の流通を (1) 隣接養殖場間の相互流通, (2) 隣接養殖場間の一方向的な流通, (3) ランダムな流通の3つのタイプに分け, 防疫策として3つの流通停止の方法を設定した。数値結果から流通 (3) を避ける事, および病死魚発見後は早期に流通を停止する事が有効であることが示された。流通の早期停止が不可能な場合は全養殖場間の流通停止, 未感染の養殖場間流通を先に停止することで伝播を抑制できることが明らかになった。

著者関連情報
© 2004 公益社団法人 日本水産学会
前の記事 次の記事
feedback
Top