日本水産学会誌
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報文
秋田県戸賀湾,秋田県金浦町地先,鳥取県泊村地先および島根県隠岐島島前湾におけるイワガキのグリコーゲン含量の季節変化
奥村 卓二三浦 信昭勢村 均岸本 好博
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2005 年 71 巻 3 号 p. 363-368

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抄録
イワガキにおけるグリコーゲン蓄積と生態との関連を明らかにするため,秋田県戸賀湾と金浦町地先,鳥取県泊村地先および島根県隠岐島島前湾からイワガキを採集して軟体部全体のグリコーゲン含量を測定した。グリコーゲン含量は 3~7 月に高く,産卵期末期の 9~10 月に低くなった。マガキと同様に産卵期にグリコーゲン含量が減少したが,イワガキでは産卵期が遅いためグリコーゲン含量の減少時期も遅かった。また,地域間および天然と養殖イワガキの間に差が見られ,生息環境がグリコーゲン含量に影響すると考えられた。
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© 2005 公益社団法人 日本水産学会
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