抄録
リン制限下での A. catenella の増殖動力学及び麻痺性貝毒生産を半連続培養試験で明らかにした。最大比増殖速度,最小細胞内リン含量(q0P)はそれぞれ 0.79 day-1,0.28 pmol/cell と算出された。単位細胞あたりの総毒量は,リン制限が厳しくなるにつれて高くなり,細胞内リン含量が q0P に近いときに 92.3 fmol/cell と最も高くなった。リン制限は細胞内の総毒量を上昇させる環境要因の一つとして重要であり,二枚貝に蓄積される毒量の増大に影響を及ぼしている可能性がある。