抄録
熟成いずしの優勢種として分離した酵母 Saccharomyces cerevisiae IZS-Sc1 株と乳酸菌 Leuconostoc mesenteroides subsp. cremoris IZS-Lmc1 株をいずしの漬込み時に接種し,5, 10, 15 および 20℃ で,積算温度 280℃•d まで熟成させた。スターター接種によって,いずし熟成期間の短縮傾向が観察され,5℃ 区では製品いずしの酵母と乳酸菌数の 93~100% を接種菌が占め,官能的評価は高かった。しかしながら,10, 15 および20℃ 区の製品いずしではスターター非接種の場合と同様に酵母は検出されず,官能的には熟成過多となった。熟成温度別の製品いずしの化学的性状は,スターター非接種のものと類似していた。