体節形成期シマアジ胚への低酸素・高二酸化炭素環境の影響を明らかにした。溶存酸素(DO)濃度 0 % の極端な低酸素,溶存二酸化炭素(DCD)濃度 120 mg/L の高二酸化炭素は,体節分節異常を誘導した。DO 25% の中庸の低酸素のみでは体節分節異常誘導はなかったが,DCD 120 mg/L の高二酸化炭素が併発すると分節異常が誘導され,その誘導率は DO 100%,DCD 120 mg/L の場合より高い傾向にあった。したがって,低酸素環境と高二酸化炭素環境が併発する場合,体節分節異常誘導の相乗的効果が認められる。