抄録
冬季の道東太平洋海域におけるスケトウダラ分布と海洋環境の関係を調べるため,計量魚群探知機による音響資源調査を行った。スケトウダラは主として水深 150~400 m,水温 2~4℃ の大陸棚外縁部から大陸斜面域に分布し,水温 2℃ 未満の沿岸親潮水に覆われた大陸棚水域に魚群は観察されなかった。これらの結果から,沿岸親潮水の大陸棚への流入に起因する水温などの環境変化により,スケトウダラ未成魚が大陸棚から沖合方向へ分布をシフトすると考えられる。また,このような分布変化は未成魚期の生残に影響を与えると推測される。