2009 年 75 巻 3 号 p. 390-401
水平曳きで用いられるネット採集具の動特性を,線形モデルを用いて分析した。まず FMT の操業データを用いて線形モデルを検証した。そして減衰係数や非減衰固有角周波数をネット採集具の仕様や操業条件の関数として表現し,ネット採集具の動特性を一般化した。その結果,通常想定される操業条件では過減衰となり,1 次系で近似できること,採集具の見かけ質量の値は動特性に対してはほとんど影響を与えないこと,採集具の水深変動の抑制にワープ倍率を小さく用いることが有用であることを示した。