日本水産学会誌
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日本海南西海域における中層トロールと面積密度法を用いたマアジ当歳魚の現存量推定手法の開発
志村 健大下 誠二寺門 弘悦田 永軍
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2009 年 75 巻 6 号 p. 1042-1050

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抄録
マアジは日本周辺の沿岸域に広く分布する産業重要種である。マアジ対馬暖流系群の資源量は VPA 法で推定されているが,この手法では当歳魚の資源量が推定されるのは加入から数年後であるため,当歳魚の資源評価の精度が低いという欠点がある。そこで,漁期前に中層トロールで当歳魚を採集して,面積密度法によって現存量指標値を推定する方法を開発した。マアジの分布は水塊配置によって東西や南北方向に偏った。面積密度法によって水温分布を考慮し 4 海域に区分することで,正確な現存量指標値を推定することができた。
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© 2009 公益社団法人 日本水産学会
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