抄録
マグロ類は我が国で消費される最も重要な魚種のひとつである。供給面において構造が変化しつつある一方,価格は低迷し,背景に需要側の変化があると考えられる。
秋谷は加齢効果を指摘した上で,魚離れが背景にあると定性的に分析しているが,定量分析ではない。本研究では加齢効果と所得効果に焦点を当て,消費選好をパネル分析で把握した。その結果世代によるマグロ類購入金額の違いは,加齢効果と所得効果によって明確に規定されていることが明らかになった。さらに家計の実所得の減少がマグロ類購入金額の減少の要因であった。