2015 年 81 巻 4 号 p. 674-680
日本海西部海域でのトラフグはえ縄漁業の漁獲特性の把握を目的に本研究を実施した。操業試験で得た操業データと漁獲物標本を用いて,漁具,漁場及び漁獲した月が,CPUE(尾/100 針)と漁獲物の性比に及ぼす影響を,それぞれ重回帰分析及びロジスティック回帰分析で解析した。その結果,CPUE への効果を推定したモデルでは,漁具,漁場,月及び漁具と月の交互作用を入れたモデルが,漁獲物の性比への効果を推定したモデルでは,漁具,漁場,月及び漁具と漁場並びに漁場と月の交互作用を入れたモデルが,それぞれ最適となった。