日本水産学会誌
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短報
魚肉タンパク分解物を主原料とする飼料によってニホンウナギ Anguilla japonica 仔魚のシラスウナギまでの飼育が可能である
増田 賢嗣谷田部 誉史松成 宏之古板 博文鴨志田 正晃島 康洋桑田 博
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2016 年 82 巻 2 号 p. 131-133

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抄録
 初めて人工シラスウナギが得られて以来,ニホンウナギ仔魚はサメ卵を主原料とする飼料でのみ給餌開始期からシラスウナギまでの安定した飼育が可能であった。サメ卵以外の飼料原料も探索されており,既に魚肉タンパク分解物(FPH)を主原料として,ニホンウナギ仔魚がわずかに成長することが報告されている。本研究では,既報の FPH を改良した飼料によりニホンウナギ仔魚を摂餌開始期から変態期以降まで飼育し,シラスウナギを得ることができた。
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© 2016 公益社団法人 日本水産学会
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