2021 年 87 巻 4 号 p. 409-420
Shannon指数を用いて47都道府県庁所在市別に主要生鮮魚介類の消費魚種の多様度を数量化し,Global Moran's I統計量とLocal Moran's I統計量を用いてその空間的自己相関を分析した。消費魚種の多様度は2000年から2017年の間に日本全体で減少傾向にあり,多様度の高いまたは低い都市が特定地域に集中する傾向も経年的に弱まっていた。関西・瀬戸内地方の11都市が多様度の高いホットスポット,静岡市,甲府市,前橋市,長野市,青森市,札幌市の6都市は多様度の低いコールドスポットを示した。