2023 年 89 巻 5 号 p. 438-446
2017年度の全国の内水面漁協の業務報告書から,各組合の主要放流種(類)とこれらの放流漁場を抽出および分類した。解析を行った470組合の中から,総収入額に占める遊漁料収入額の比率が高い47組合(上位47組合と略す)を抽出し,その遊漁の特徴を解析した。上位47組合はワカサギやゲンゴロウブナを主要放流種(類)として,湖沼に放流していることが明らかになった。上位47組合の85.1%が人口の多い都府県やその隣県に存するか,人口の多い都府県からアクセスの良い県に存することがわかった。