日本水産学会誌
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フグ毒検査法における抽出操作の簡素化と抽出比の検討
谷口 香織髙尾 秀樹阿部 敬子辰野 竜平GREGORY N. NISHIHARA阪倉 良孝高谷 智裕荒川 修
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論文ID: 20-00023

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抄録

 主に天然トラフグ肝臓を用い,食品衛生検査指針のフグ毒検査法に記載の抽出法(公定法)とそれを簡素化した抽出法(簡便法)でテトロドトキシン(TTX)を抽出した場合の毒量算定値を比較したところ,両者の間には強い正の相関がみられ,簡便法の算定値は従来法より1-2割高くなることがわかった。抽出比2の算定値は抽出比3以上より有意に低かった。一方,養殖トラフグの無毒肝臓にTTXを添加後,簡便法で抽出して毒量を算定したところ,回収率は82.7-119%となり,食品衛生検査に求められる基準を満たすことが示された。

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