日本水産学会誌
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日向灘で漁獲されたハモMuraenesox cinereusに含まれるイミダゾール化合物の部位別含有量と冷蔵保存中の経時変化
長野 昌子大村 裕治林 悠真赤嶺 そのみ
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論文ID: 20-00074

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抄録

 日向灘産ハモに含まれるイミダゾール化合物の部位別含有量を調べた。このうち胴中央部にはバレニン(Bal)とカルノシン(Car)がそれぞれ329±69.6および979±227 µmol/100 g(n=6)含まれていた。Carは胴部の前方に,Balは後方に多かった。筋肉を5℃で保存すると,3日目でCarは2%にまで減少した一方で,Bal量はほとんど変化しなかった。このことから,ハモ筋肉におけるイミダゾールジペプチドの分解活性はCarで高く,Balでは低いと推測された。

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