日本水産学会誌
Online ISSN : 1349-998X
Print ISSN : 0021-5392
ISSN-L : 0021-5392

この記事には本公開記事があります。本公開記事を参照してください。
引用する場合も本公開記事を引用してください。

兵庫県瀬戸内海域におけるワカメ養殖育苗期の食害実態把握と食害防除カゴの開発
梶原 慧太郎 高倉 良太五利江 重昭
著者情報
ジャーナル フリー 早期公開

論文ID: 24-00010

この記事には本公開記事があります。
詳細
抄録

 タイムラプスカメラを用いて兵庫県瀬戸内海域における養殖ワカメの育苗期の食害実態を調べた。ウマヅラハギ,クロダイ,ニジギンポ,メジナが出現し,ウマヅラハギとクロダイがワカメ幼胞子体を多く摂食していたため,この2種が食害の原因種と考えられた。考案したプラスチック製の防除カゴを用いて種枠を保護したところ,カゴに収容した種枠では幼胞子体が本養殖用種苗サイズまで生長したが,収容しなかった種枠では食害により本養殖用種苗サイズまで生長しなかった。このことから,実用性のある食害防除カゴを開発することができた。

著者関連情報
© 2024 公益社団法人 日本水産学会
feedback
Top