膵臓
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症例報告
特異な画像所見を呈し術前診断に苦慮したPancreatobiliary-type Intraductal Papillary Mucinous Neoplasmの1例
家本 孝雄有坂 好史竹中 完増田 充弘塩見 英之岡部 純弘外山 博近全 陽
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2017 年 32 巻 4 号 p. 727-735

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抄録

症例は74歳男性.膵頭部腫瘤による閉塞性黄疸で近医に入院し,内視鏡的胆管ドレナージが行われ,当科に紹介となった.造影CT,MRCP,超音波内視鏡検査(EUS)では膵頭部に50mm大の辺縁が造影効果を有し中心部が造影されない腫瘤を認め,嚢胞変性を来した膵内分泌腫瘍の疑いで亜全胃温存膵頭十二指腸切除術を施行した.病理組織診断ではintraductal papillary mucinous neoplasm with an associated carcinoma, pancreatobiliary typeであった.Pancreatobiliary-type intraductal papillary mucinous neoplasmの画像所見に関する報告は少なく,文献的考察を加えて報告する.

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© 2017 日本膵臓学会
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