抄録
要旨:超音波内視鏡(Endoscopic Ultrasonography:EUS)は胆道,膵疾患の診断に有用であるが,一般的な検査法として普及しているとは言い難い.その理由として,機器がやや高価であることがあげられるが,最も大きな原因は検査(走査)の難易度が高く習得に時間がかかること,未熟な検査で患者さんに苦痛を与えかねないことがあげられる.しかし,EUSはERCPに経験のある内視鏡医であれば,その定型的な走査法を身に付けることによって比較的早く習熟することができる.熟練したEUS検査によって患者さんへの苦痛を極めて少なくすることができると共に,見落としの少ない確実な診断が行えるものと考えられる.本論文は第45回日本胆道学会学術集会の特別企画,「エキスパートに学ぶ」において発表した内容をまとめたものである.