胆道
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原著
急性胆嚢炎に対する超音波内視鏡下治療の重篤な偶発症を予防する補助具開発
奥薗 徹宮本 浩一郎
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2020 年 34 巻 4 号 p. 640-647

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抄録

【背景】緊急胆嚢摘出術の適応にならない急性胆嚢炎にはドレナージ治療が必要となるが,経皮的ドレナージには臨床課題が多く,超音波内視鏡下胆嚢ドレナージ(EUS-GBD)が注目されている.一方,EUS-GBDではステント逸脱や胆汁漏による偶発症が認められるため前処置として内視鏡的に臓器壁同士を接着する固定器具を開発した.【目的】生体における固定器具の有効性,安全性を評価すること.【方法】生体ブタ4匹に対して,EUS下において新規固定器具を用いた胆嚢と胃の固定を行った.【結果】3例に対して胃と胆嚢壁の固定を行い,3例ともに技術的に成功した.処置後に17日と34日の飼育を行った2例において,1例で胆嚢と胃壁の固定が確認され,1例では固定は外れていた.【結語】新しい固定器具による内視鏡的な臓器壁同士の接着に成功した.技術的な課題が残るが,改良を重ね臨床応用を目指していく予定である.

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© 2020 日本胆道学会
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