胆管内乳頭状腫瘍(IPNB)は,膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)のカウンターパートと考えられているが,膵IPMNへの病理学的類似性,発生部位,粘液産生能,などに基づく再検討は十分行われてこなかった.そのため,施設により症例に偏りがあり,診断・治療・成績に差が生じた.日韓共同研究において,病理学的にIPMNに似た症例をType 1,IPMNにわずかに似ている症例をType 2に分類すると,Type 1は肝内胆管,肝門部領域胆管に高率に発生し,最小の浸潤性を呈し,予後良好,一方,Type 2は肝門部領域胆管,遠位胆管に高率に発生し,粘液産生が見られないこともあり,浸潤性であり,予後不良,と2型に分類することを提案した.肝酵素値,ビリルビン値,粘液産生,腫瘍局在,累積無病生存率に2タイプ間に有意差が認められた.今後,IPNBをこの2タイプに分けることが妥当なのかどうか,検証していく必要がある.